7. 定期的なリバランス
株式指数は、定期的にその構成銘柄が見直されます。例えば、S&P500や日経平均では、業績の悪化した企業が指数から除外され、成長している企業が新たに組み入れられることがあります。これにより、投資家は市場の変化に適応したポートフォリオを間接的に保持し続けることができ、個別にリバランスを行う必要が少なくなります。
8. 流動性が高い
主要な株式指数に連動するETFは、非常に流動性が高いのが特徴です。例えば、S&P500に連動するETFは、取引量が多いため、売買が迅速かつ効率的に行えます。この流動性の高さにより、投資家はいつでも比較的簡単に投資資産を現金化できます。
9. 経済や特定市場のバロメーター
株式指数は、その国や地域、業界の経済状況を反映するバロメーターの役割を果たしています。例えば、S&P500はアメリカ経済のパフォーマンスを、日経平均は日本経済の状況を示します。指数に投資することで、特定の国や地域の経済成長に参加することができ、その成長に基づく利益を得る可能性が高まります。
10. ドルコスト平均法に適した投資
株式指数に定期的に投資することで、ドルコスト平均法のメリットを享受できます。価格が高い時は少なく、価格が低い時は多く買うことになり、長期的に見ると購入コストを平均化することができます。これにより、市場の短期的なボラティリティ(価格変動)に左右されにくくなります。
11. 税制面のメリット
国によっては、インデックス投資に対して税制上の優遇措置が設けられている場合があります。例えば、日本では「つみたてNISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」などを利用することで、一定額まで非課税でインデックス投資を行うことが可能です。これにより、長期投資をより有利な条件で進めることができます。
12. インフレに対するヘッジ
株式市場は一般的にインフレ時にも成長する傾向があります。企業は価格上昇に伴って収益を増加させる可能性があり、それに連動して株価も上昇することが期待できます。インフレによって現金や債券の価値が目減りするリスクがある場合、株式指数に投資することでインフレリスクをヘッジすることができます。
13. 心理的負担が少ない
個別銘柄投資の場合、株価の変動や企業の業績に一喜一憂しがちですが、株式指数に投資することで、個別企業の業績に対する心配が軽減されます。市場全体に投資しているため、長期的な視点で投資を続けやすくなり、感情的な判断に基づく取引を減らすことができる点もメリットです。
14. グローバルな分散投資も可能
米国株や日本株に限定せず、世界中の株式指数に投資することも可能です。例えば、MSCIワールド指数やFTSEグローバルオールキャップ指数などは、複数の国や地域の株式市場を対象としており、グローバルに分散されたポートフォリオを持つことができます。これにより、特定の国や地域の経済リスクを避け、世界経済全体の成長に参加することができます。
株式指数への投資は、リスク管理のしやすさや長期的な資産形成に向いた安定性があるため、多くの投資家にとって魅力的な選択肢となっています。