クレオパトラや楊貴妃も
ゴマを好んで食べていた
遣唐使がゴマを薬用に使っていた。
Contents
抗酸化作用
ゴマには、人体に必要な栄養素が
たくさん含まれています。
脂質、たんぱく質、炭水化物のバランスの良さに加え、
鉄、カルシウム、セレンなどのミネラル、ビタミンB1、
ビタミンB2、ビタミンEなどのビタミン類、
そして食物繊維も含まれています。
しかし、セサミンが健康に良い理由は
それだけではありません。
抗酸化作用があり、二日酔いに効き、老化を防いでくれる
これらの効果に重要な役割を果たしているのが、
ゴマにしか含まれていない微量成分
「セサミン・リグナン」です。
体内に過剰に蓄積された活性酸素を
除去する働きのことです。
一定量の活性酸素は体にとって
必要なものですが、増えすぎると細胞を酸化させ、
ストレスや遺伝子の損傷を引き起こし、
さまざまな病気や老化の原因になると言われています。
身体が錆びるということです。
もともと人間の体には酸化を防ぐ
機能が備わっていますが、
加齢や生活習慣、ストレスなどの要因で
その機能は低下していきます。
そのため、食事によって抗酸化作用のある
栄養素を摂取することが重要です。
ゴマに含まれるゴマリグナンは高い抗酸化作用を持ち、
「脂質の酸化抑制」「脂肪酸の代謝促進」「肝機能の向上」
などが期待されます。
ゴマリグナン
ゴマは、日常生活で不足しがちなビタミンや
ミネラルを豊富に含み、体のエネルギー代謝を高め、
抗酸化作用を発揮する食品です。
しかし、ゴマの効果・効能に欠かせないのが、
ゴマにしか含まれない「ゴマリグナン」という成分です。
ゴマリグナンは、ゴマ特有の微量成分で、
ゴマ粒のわずか1%にしか含まれていません。
若々しさを求める人たちから注目されているセサミンは、
このゴマリグナンのひとつです。
セサミンに期待される効果・効能
セサミンのリグナンは
単独で作用するのではなく、
ゴマに含まれる他の栄養素の働きによって
相乗効果が期待できます。
セサミンに期待される効果・効能は
以下の通りです。
がん予防
アンチエイジング
二日酔い防止
乳がん予防
血液機能改善
高血圧の抑制
血栓の予防
自律神経系機能の改善
動脈硬化の予防
血中コレステロールのコントロール
ゴマリグナンとビタミンEを組み合わせることで、
抗酸化作用が高まります。
また、ゴマに含まれるオレイン酸は
悪玉(LDL)コレステロールを下げる働きがあり、
この作用とゴマリグナンやセレンの抗酸化作用の相乗効果で、
がんや生活習慣病の予防になると言われています。
ゴマリグナンは、肝臓のアルコール代謝酵素の働きを高め、
アルコール代謝を促進します。
アルコール代謝の産物であるアセトアルデヒドは
二日酔いの原因となる有害物質ですが、
ゴマリグナンにはアセトアルデヒドの
分解を促進する作用もあります。
アセトアルデヒドは食道がんの原因物質であることから、
肝臓のアルコール代謝酵素の働きを高めることで、
二日酔いやがんの予防が期待できます。
肝臓は、体の酸化や老化を促進する活性酸素が
最も発生しやすい場所であるため、
肝臓に抗酸化作用を届けることで酸化を防ぐことができます。
その結果、老化を予防することができるのです。
これが「ゴマを食べると若返る」と言われる所以です。
中年以降は特にごまがおすすめ
栄養バランスに優れたゴマは、誰にとっても良い食品ですが、
抗酸化作用が高いため、抗酸化力が急速に低下する
中年以降の方に特におすすめです。
日本人は、高血圧や糖尿病など、生活習慣病の指摘や
疑いがある人の割合が、年齢とともに増えてきています。
ゴマは、がん予防、アルコール代謝促進、高血圧抑制、
血栓症予防、動脈硬化予防、血中コレステロール抑制などの
効果・効能が期待できるため、
中高年の方には意識して摂取していただきたい食品です。
また、喫煙は体の酸化を促進するため、抗酸化作用のある
セサミンは喫煙者にも適しています。
また、脂っこいものをよく食べる人は、
悪玉コレステロールがたまりやすいので、
セサミンはおすすめです。
ごまは他の食品と組み合わせて摂取すると良い
健康のために、1日に大さじ1~2杯(約10g)の
ゴマを食べることが推奨されています。
ゴマは単体で食べるのは難しい食材ですが、
さまざまな料理を引き立てる名脇役です。
ゴマは、他の食材と一緒に食べると効果的です。
例えば、ゴマと大豆はどちらも良質なたんぱく質を
含みますが、含まれる必須アミノ酸が異なります。
例えば味噌汁にすりごまを加えることで、
普段の食事にごまを取り入れることが容易になります。
また、酸化しやすい必須脂肪酸を含む魚は、
ゴマと一緒に食べることで酸化を防ぎ、異なる脂肪酸を
バランスよく摂ることができます。
焼き魚の胡麻和えや、炒め物の胡麻和えはよいですね。
また、ゴマには様々なビタミンが含まれていますが、
ビタミンCは含まれていません。
ビタミンCと鉄分を同時に摂取することで、
体内でコラーゲンが作られやすくなるため、
ビタミンC鉄を多く含む食品と
組み合わせることがおすすめです。
また、脂質を多く含むゴマは脂溶性ビタミン(ビタミンA、D)
の吸収率を高めるので、ほうれん草のゴマ和えは
組み合わせの点でも優れたおかずと言えます。